台風や波浪が激しい時に進入した海水 は、島内の地上を流れて、各所に設けら

れた排水口から海へ排出されていました。

  初期の頃の排水口(画像)は開口部が 大きく、その後コンクリートで護岸が補 強される時代になると、後付けの排水溝 をつたって排水管からも排水されるよう になります。
  また上陸の際に最も利用されたドルフ
ィン桟橋と呼ばれる船着場(『海の道』 で詳細解説)は鉱業所側に設置されてい たので、ここから上陸した後、人道トン ネルと呼ばれる地下トンネルを通って住 宅棟側へ移動していましたが、このトン ネルも海に向かって緩やかに傾斜し、排 水溝の役目を果たしました。
  <めがね>(『海の道』で解説)や海

底水道取込口(『海底の生命線』で解説) もまた排水口の役割を兼ねていました。


海に向かって大きな口を開ける旧排水口跡



人道トンネルの桟橋側の出入口


人道トンネルの住宅棟側の出入口

 
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絶海の要塞

プロローグ 擁壁と堤防 <図>拡張変遷図 排水 防潮