島にとって最も重要な桟橋は、内海側 に設置された石炭の積込桟橋で、その歴 史を通して総計約1,570万トンの石 炭が積み出され、日本の近代化を縁の下 でささえました。
  この桟橋は昭和初期から閉山まで鉄骨 アーム製で、水平に造られたアーム上に 載った前後移動左右首振りのディストリ ビューターによって船積みするタイプの 物でしたが、現在でも内海側の堤防沿い に桟橋の橋台だけが新旧2基の両方とも 残存しています。
  写真は桟橋の海中写真ですが、よく見 ると旧時代の擁壁や護岸と同じ石積みの 構造(『絶海の要塞』で詳細解説)にな
っているのがわかります。これで操業時 はおろか閉山後も流出しないでよく残っ ていると思います。


写真は<とよしさん>に提供していただいたものです

 

海の道

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