明治・大正期は汲み取り式で、毎日対 岸の野母半島から農家が舟で汲み取りに 来ていました。
  大正時代になってRCアパートが建設 され始めると、桶にためてある海水で流 し、階下の便槽にためるという、半水洗 的な方法が普及します。昭和30年頃ま ではこれらを溜桝に集め海に放流してい ましたが、流し水が海水なため便が塩漬 け状態になり、あまり分解しない内に放 流することになり、周囲の海水が極めて 不衛生になり、赤痢をはじめとした伝染 病多発の原因にもなっていました。その ため後に汚水浄化槽(画像右)が設置さ れるようになります。
  海底水道の敷設と共に、各戸別トイレ が設置されるようになり、閉山時には、

約半数の建物に現代的下水式水洗トイレ、 残り約半数が旧来の共同半水洗式でした。



排便管を少なくするため、後方向合せで設置されたトイレ


臭気軽減の為に考案された各階独立臭気管

 
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昭和のタイムカプセル

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