■ 消防器具倉庫 ■
島内にはRC建築が主流ながらも、木造家屋や木造部分も多くあ
り、またそれらが密集しているため、台風の次におそれる災害は火
災でした。
昭和32年(1957)に起きた落成直前の学校新校舎に類焼し
た旧木造校舎の出火をはじめ、昭和45年(1970)の清水建設
死者を出す程の出火もたびたびありました。
そのため端島には早くから消火設備が整い、昭和16年(194
1)には海水による消火栓が全島に行き渡っていたほどです。また
島内の各所に消防器具置き場が設けられ、防災意識の高さは同時に
島民のコミュニティーの結束力にも繋がっていました。画像は高台
にある職員アパート(2号棟)1階の消防器具置場です。
50号棟
■ 開閉所 ■
65号棟や日給社宅と呼ばれる大きな建物には<開閉所>と呼ば
れる電力をコントロールする施設が必ずあります。コントロール・
パネルは鉄板製なので、殆どの開閉所のものは崩壊してしまってい
ますが、希に右画像のように残存しているものもあります。
画像は65号棟と呼ばれる島内最大の建物の一階に残る開閉所の
コントロール・パネルです。
65号棟